◇卒業生の話を聞く ~第三弾 元PTA会長より~ 1月12日(金)全校朝礼にて

 あいさつ運動を立ち上げたときのPTA会長花岡さんから『当時の思い』を聞く

 70周年行事の一つに、「卒業生の話を聞く」があります。二期生同窓会代表大久保さん、48期生声楽家稲田さん、そして、今日は11期生で、元PTA会長でもあり、現桜井谷公民分館館長 花岡さんから お話を聞かせていただくことになりました。

 現在生徒会が主体におこなっている「あいさつ運動」は花岡さんがPTA会長だった12年前に取組みが始まりました。当時の思い出を語ってもらいながら、現二中生へのメッセージも入れていただきました。あいさつ運動はなぜ始まったのか、貴重なお話をしていただきました。

 〈要約〉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 私は若い頃、学校のスキー実習にレンタルウエアーやスキー板を納入したりする仕事をしていました。そのため、たくさんの学校へ行く機会がありました。姫路市のある学校に結団式があるというので、行ったときに、体育館に一歩足を入れたとたん誰もしゃべらない、三,四分でさっとすわり、実行委員長が前に出ると、身体の向きも変えて、先生の方へ向く。「こんな(立派な態度ができる)学校は、はじめてや」と言うと、そこの校長先生は「10年前は姫路でもNO.1の悪の学校やった。」なんでそんな学校が今のようになったのかと理由を聞いた。「その時のPTA会長が見るに見かねて、毎朝立って、挨拶をするようになって、10年間続いた。それで今のように落ちついてきた。おこなったのは、あいさつだけだった。」と校長が言った。

 この話を聞いて、二中でもPTA運営委員会にかけて、やっていこうとなった。PTAの委員会ごとにやろう、休みの次の日ぼっとしているから月曜日にしようとなった。当初だらだらと遅刻する生徒が70~80名ほどいたのに、1,2,3月の3ヶ月で15,6人に減った。あいさつをしただけなのに。もう一年すると4月には、一日に数名の遅刻者に減っていった。(あいさつの力 おそるべし)

 最初は、あいさつしても反応のない子が多かった。2,3ヶ月たつと、頭を下げるようになっていった。あいさつをして、コミュニケーションをとっていこうや。今日の二中生の様子を見て、当時のことを考えると、すごくよくなったなと先輩として、ありがとうと思っている。

最後に、皆さんにお願いしたいことがある。この二中ができて、私は10年目の11期生。この学校をよくするのも、悪くするのも、皆さんしだい。先生でも、PTAが良くするのでもない。当時は、二中は優秀ということで、遠くからわざわざ通ってくる生徒もいた。がんばってください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 ”あいさつは、こころとこころをつなぐ魔法の言葉” ・・・人権標語にも似たような言い回しがあったなと思い出す。あとで、花岡さんは、『あいさつはけっして、強制するものではない。言えない子もいるだろう。』地域の方にも「あいさつのできる地域に」と呼びかけられている。

 中学生に言うだけでなく、大人への声かけでもあると思う。生徒会やPTAたくさんの人があいさつ運動に関わってくれるようになっている。校門前だけでなく、日頃から自然にあいさつができる地域、学校にしていくことが大切ではないかと思う。